841人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
鮎川は勢いよく部屋に入ると、そのまま亜矢に寄り添う憂の隣にしゃがみこんだ
「大丈夫か!!?」
そういって亜矢を抱きかかえたその瞬間……
鮎川の動きが止まった
「ねぇ………救急車呼ばなくて大丈夫かな……」
心配そうにしている憂の声にも気付かず、鮎川の顔が歪む
「ね………透……?」
返事のない鮎川に再度問いかけた
「…………あ………あぁ……」
突然黙ってしまった鮎川に、憂も一緒に黙ってしまった
━━━…どうしよう…
この時は何も知らずにただ、亜矢の心配をしていた
最初のコメントを投稿しよう!