3/12
841人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
鮎川は勢いよく部屋に入ると、そのまま亜矢に寄り添う憂の隣にしゃがみこんだ 「大丈夫か!!?」 そういって亜矢を抱きかかえたその瞬間…… 鮎川の動きが止まった 「ねぇ………救急車呼ばなくて大丈夫かな……」 心配そうにしている憂の声にも気付かず、鮎川の顔が歪む 「ね………透……?」 返事のない鮎川に再度問いかけた 「…………あ………あぁ……」 突然黙ってしまった鮎川に、憂も一緒に黙ってしまった ━━━…どうしよう… この時は何も知らずにただ、亜矢の心配をしていた
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!