ソラワライ<1>
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「夕方には病院に戻らないといけないんだけどね」 「わかった」 行く場所を頭の中で模索しているといつの間にか正面にきた孝宏が対面式になっているキッチンカウンターに頬杖をついた。そして浮かんでいる満面の笑み。嫌な予感を覚えながら俺は「なに?」と黙ったまま首を傾げる。 「潤が俺に驚く時って、必ず俺の事を考えてる時だよね」 見事に、洗っていた皿を落としたのは言うまでもない。
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