ずっそばスペシャル♪

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オレンジ色の灯りが、和也さんの瞳を、艶やかに照らす。 温もりと、ドキドキが、交錯する。 「さてと、もう一つの想い出を作ろうか?」 片方の口角を上げて、ニヤリと微笑む和也さんの顔。 すでに、右手はあたしの浴衣の紐を解きはじめていて…… 「和也さん……」 「『あなた』だろ?」 「えっ!?」 ……あなた? 一瞬、はて?と思いながらも、なんだか聞き覚えのあるフレーズ…… えっ、もしかして……!? 「んっ?」なんて言いながら、あたしを窺う和也さんの表情に、昨夜、自分が発した言葉が思い出される。 「もしかして、聞こえてたの!?」 「なにが?」 和也さんのとぼけた表情と、恥ずかしさに一気に紅潮する。 「もぉ……」 なんて言いながらも、抵抗するどころか、いつもよりも大胆に両腕を和也さんの首に回した。 かかる吐息が、くすぐったくて、身を捩れば 逃げるなとばかりに、押さえつける。 「璃子」 「和也さん」 見つめ合い交わすくちづけ…… じゃれあうような夜が、ゆっくりと深まってゆく…… 一生忘れることのない、夫婦としての初めての夜…… ありがとう和也さん 幸せいっぱいの想いを胸に抱いて、そっと瞳を閉じた。 ***おしまい(*^ー^*)***
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