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「だーいじょうぶ。
違法っぽさを売っているだけで、実際には違法性は無い。
ただ、”アレ”露出するとね。サイトとして違反にひっかかちゃって、運営側が逮捕されちゃうんで、気をつけて」
「”アレ”って....」
スカートの上を指差して、彼女に暗に告げる。
理解したのか、両手で頬を押さえつけて、「....はい」と、小さく頷いた。
「まあ、そういう激しいのをやっているサイトっていうのも沢山在るんだけれど、すぐ見つかって逮捕されちゃうんだよね。
サイト閉鎖させないためにもコレだけは守ってください」
「はい」
「あ、あと、男性の入室禁止なんで、これね絶対条件。
男の影が見えるとお客さん逃げちゃうから」
カメラが設置された部屋へ、男を連れ込むことは無いだろうが、一応のルールではあるため告げる。
「はい」
恥ずかしそうに照れ続ける彼女を即し、部屋を出る。
車に再度乗せて、事務所近くにあるサンシャインまで車を走らせた。
迷路のような地下駐車場の一角に車を止めると、広い駐車場で迷子にならないように常時巡回を続ける駐車場案内人の青年が俺と彼女の前を、ゆったりと自転車を走らせて通過した。
人気がなくなったことを確認してから、カメラを仕込んだ鞄を、彼女の背後に忍び寄せる。
一瞬、俺の異様な様子に気づいた彼女が、飛び上がってスカートの裾を押さえつけた。
「な、何してるんですか?」
「なにって、盗撮?」
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