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思いっきり肩を引き寄せられてあたしの額が彼の胸にコツンとぶつかる。
「そんなに俺を過剰評価しないで」
「・・・・・・」
「結構、ドキドキしてるんだけど?」
頬に伝わる彼の心音。
少し、早いのかな?
でも、それ以上にあたしのほうが早いから、
「やっぱり、あたしより大人です」
って答えるとクスッと笑う声。
「それって、俺が年食ってるって意味?」
「違っ」
「まぁ、もうすぐ28になるから否定できないけど」
「・・・・・・もうすぐ?」
引っかかる単語を繰り返すと「うん」と落ちてくる声。
「やっぱりオヤジだと思った?」
「そ、そうじゃなくて――!」
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