5月

9/9
86人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
翌日、藍倉先輩に会えるかと期待しながら登校するも会えなかった。 根掘り葉掘り聞き出そうとするクラスメートに聞いてみると、先輩は病弱らしい。 すぐに命がどうこうって訳ではないけど、中々に厄介な病気とのこと。 そのため、病院に行ってから登校することも度々あるらしい。 「で、先輩を狙ってるのか?ブルー。」 「だから、ブルーってのはよせって。」 「ピンク先輩と二股か?両手に花とは羨ましいな、この野郎!」 手荒な洗礼を受ける。だけど、それが心地よい。言っておくが、Mじゃないからな。 こんな他愛ないばか騒ぎをクラスメートとする。そんな高校生活が望みだったから。 「フハハハハ、三角関係に悩む、それもテンプレ!」 「さすがブルーなんだな。テンプレ街道まっしぐらなんだな。」 「姫とブルーを争う、それもテンプレな流れね。」 白い兜をかぶった3人が乱入する。 この人達、他にやること無いのかね。 「愚問だな、ブルー。俺達はブルーを導くためにここに居るんだ。」 ………お願いです。誰か、この人達を何とかしてください。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!