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翌日、藍倉先輩に会えるかと期待しながら登校するも会えなかった。
根掘り葉掘り聞き出そうとするクラスメートに聞いてみると、先輩は病弱らしい。
すぐに命がどうこうって訳ではないけど、中々に厄介な病気とのこと。
そのため、病院に行ってから登校することも度々あるらしい。
「で、先輩を狙ってるのか?ブルー。」
「だから、ブルーってのはよせって。」
「ピンク先輩と二股か?両手に花とは羨ましいな、この野郎!」
手荒な洗礼を受ける。だけど、それが心地よい。言っておくが、Mじゃないからな。
こんな他愛ないばか騒ぎをクラスメートとする。そんな高校生活が望みだったから。
「フハハハハ、三角関係に悩む、それもテンプレ!」
「さすがブルーなんだな。テンプレ街道まっしぐらなんだな。」
「姫とブルーを争う、それもテンプレな流れね。」
白い兜をかぶった3人が乱入する。
この人達、他にやること無いのかね。
「愚問だな、ブルー。俺達はブルーを導くためにここに居るんだ。」
………お願いです。誰か、この人達を何とかしてください。
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