9人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
桜舞う季節。
私(悠)は貴方(彰)と出会った。
綺麗と思うほど、少し長めの黒い髪。
誰もが振り返る、容姿をした彰。
どんなに手をのばしても、触れる事すら出来ないと思ったのは、全然ちがかったのかな…?
**************************************
夕陽ケ丘中学校。
初めて彰と出会ったのは、ここの正門。
回りの女子から、キャーキャー言われていたよね?
私、覚えてる。
最初は全然興味がなかったけど、この中学で過ごした3年間。
絶対に忘れないから…
***************************************
1年生の時、同じクラスで、席が隣りだった。
興味がなかったから、気にしてなかったけど、今にしてみれば、すごく愛しい。
いつも、彰から声を掛けてくれたね。
入学してから、あんまりたってなかったから、すごく嬉しかった…。
声掛けてくれてから、多分意識し始めたんだと思う…。
だんだん学校にも慣れてきて、友達も出来てきた頃、彰が、女子に人気になってきた。
「彰君超かっこいいんだけど!!」
「あっ、それ分かる~」「そういやさぁ~。水野さんって、彰君の隣りだっけ?あたしと替わってくんない?」
「…えっ…」
突然の申し出に動揺を隠せない…。
あそこは、唯一、彰と話せる“私だけの場所”だから…。
最初のコメントを投稿しよう!