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地下の駐車場から
走り出した車が幹線道路に
混じり合って行く。
相変らず続く沈黙に
もうどうしていいのか解らなくて
ただ窓の外に流れる景色を
見つめていると
やっと東雲さんが口を開いた。
「青木邸…
とても素晴らしい
出来上がりになりましたよ」
「そ…そうですか…。
見るのが楽しみです…」
「…小野さんと前島チーフの
和食処の完成度には
敵わないかもしれませんが」
そう言ってフッと笑った
東雲さんにまた
何て答えていいのか
解らなくなる。
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