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「ねぇ」
「んーー?」
伸びと同時に返事をする東條。
2人とも弁当を食べ終わり、しばらくまったりとベンチでくつろぐ。
冬だけれど、お昼の暖かい日差しが心地良い。
「私、女として、どうすれば良くなると思う?」
「ぶ。
そ~ねぇ。
もっと素直になればいいんじゃない?
強がらずに弱いとこもちゃんと出して」
東條は少し笑いながらも、的確な意見をくれた。
「ふ~ん……」
ちょっと頑張ろうかな。
優羽の今日の幸せそうな顔を思い出して、私も自分の気持ちに正直になろうと思い始めてきた。
「じゃ、素直になることにするわ」
「おぅ」
「私、東條のこと好きみたい」
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