第3話

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ある日、いつものように女の子を抱いた後、その子が不意に言った。 「湘くんてさ、誰か好きな人いるんじゃないの?」 「え」 思いがけず、そんなことを言われて、どきりとする。 それまで、大して話したこともない、けれど身体の相性は悪くない女の子。 名前は、確か。 「なんでそう思う?えーと」 「みづき。小山内みづきだよ。 全く名前くらい覚えてよねー、寝るの3回目だよ」 そう言いながらもみづきは楽しそうに笑う。 なんだか、久しぶりに楽しい気持ちになった。
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