アカマツと蛙の鬼ごっこ

11/11
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「陛下ぁ、式はいつ挙げるご予定になるんですか? 早めに決めておきましょう? 招待客のリストも作らなければいけませんし……ああ、でも挙げるとしたら魔界ですかね…人間界と二回やりますか?」 「まーかーせーるー」 「子供は何人欲しいですか?」 『あ、匹じゃないんだ。 ん? 子供? 子供って果実を食べるか、キャベツや桃、竹から産まれるか、コウノトリが運んでくるんじゃ……』 「陛下、訊いていますか? 陛下ぁ!!」 どさっ 「○ΣδΥχ※≡!!」 蛙の叫びにより、アカマツはチョモランマ程になろうかという、サボリによりできた書類が崩れ、埋もれてしまったようでした。 「陛下っ!!」 蛙が急いで発掘に入ります。 結婚式のことなど、頭から完全に飛んでいました。 ―――アカマツと蛙が結ばれるのは、もう少し先の未来のお話です。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!