第2話

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海月はその一連の事を呆然と見ていた。 指先が冷たくなって、カタカタと震える。 さっきまではあんなに幸せだったのに、いきなり谷底に突き落とされた気分だった。 何でこんな事になったの? 『俺、海月ちゃんの言う通りにするよ?』 理紫のさっきの言葉。 嫌だと言えば良かったの? でも、そんな事は言えない。 …ただの《友達》だから。 そう《友達》。 海月は目を瞑って呼吸を整えると、自分に『大丈夫…』と言い聞かせる。 そして《友達》なら《友達》らしく振る舞おう、と決めた。 不思議と、そう決めたら、心が落ち着いてきた。
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