23.

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そんな事を言われ、目の前でトロリと微笑まれてしまえば、海月には、もうどうしようもなかった。 コトン…と、理紫の胸に頭を預け『…知らない』と小さく呟く。 それは肯定の言葉となり、 「本当に…?」 『冗談で言ったのに』と、海月を受け止めながら理紫が少し驚いた声を出した。 「こんなん、高校ン時の制服と変わんない気がするけどね…」 違う…。 こんな事を言うのは恥ずかしいけれど、それは本当の事だし、理紫が優しく海月の頭を撫でてくれるから…。 「…全然違うよ」 だって…。 「だって、素敵すぎて心臓止まりそう…」
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