第4話

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「…話があるんだ」 「…うん」 「俺さ…、大学辞めるから」 「…うん」 海月の心は思ったよりも、落ち着いていた。 「明日、正式に手続きを取りに行く」 理紫は最近、試合にもコンスタントに出場し、レギュラーの座を定着させつつある。 本当はレヴァンに行こうと決めた時から、辞めることを考えていたし、休学して通えてないのだから、そうするのは必然的で…。 「…分かった」 それでも、どこか淋しい…。 「今回は、その為に戻ってきたの?」 海月が微笑むと、理紫も躊躇うように微笑みを返した。 …まだ、何かあるの? 海月が小首を傾げると、その手を包む理紫の両手の力が増す。 「それでね、もう1つ父親に話した事があるんだ」
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