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そんな俺に、吸血鬼がポケットから何かを取り出した。
「クリスマスプレゼントだ。受け取れ。」
え?シャンパンだけじゃないのか?
つい手を出してしまったが、さて、これは中身によってはまずいぞ。
去年のクリスマスに、ダイヤのちりばめられた高級時計を贈られそうになり、慌てて返したっけ。
この世には、分相応という言葉がある。
俺はブランドものには関心がないし、ダイヤの時計をはめたまま仕事もできない。
それ以上に、そんな高価なものをもらう謂われもない。
「これ・・・」
「安心しろ。ダイヤなんぞ入っておらん。」
去年突き返してもめたのを覚えていたか。
一応、学習はしたんだな。
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