居酒屋まるのクリスマス

51/60
12594人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
いつまでもこのままというわけにはいかなくて、俺は包みを開いた。 これは・・・ハンドクリーム? 「これなら普段使えるだろうが。水仕事も多いし、荒れたら痛いのだろう?」 確かに。 学んだな、吸血鬼。 「ありがとうございます。使わせていただきます。」 「うむ。」 ・・・受け取ったということは、お返しのプレゼントがいるということだろうか。 しまった、何も用意してない。 「気にするな。私が好きでやったことだ。」 「ですが・・・」 「どうしてもと言うならば、これをくれればいい。」 と言って出してきたのは・・・ 婚姻届? ・・・・・・学んでないぞ、こいつ!
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!