夏の日

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実家から1時間程度単線の電車に乗って山間部に入る。山間の小さな村。 「ココが俺の育った村、小さいだろ」 「すごい所だね」 しばらく駅から歩いても自動販売機1台しかない。 若い連中もみんな村を出ていった。完全な限界集落だった。 自動販売機でジュースを買って森の中に入る。森の中はいくらか涼しくて過ごしやすかった。 森の奥に鳥居とお堂が一つ。 「あそこで休もう」 「うん」 腰をおろしてジュースを飲みながらしばらくの沈黙の後、口を開いた。 「お前に嘘ついてたんだけど・・・俺・・・ここで村の庄屋のオヤジに強姦されたんだ」 裕輔は眼を丸くしてこちらを凝視した。
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