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「桐生、大丈夫か?」
桐島の顔がボヤけている。どうやら完全に酔いが回ってしまったようだ。「大丈夫れす」とはいったものの、頭はフラフラだった。
「桐生も飲み過ぎだな」
「そんなに飲んでないれす……」
佐藤が起きた、桐島の言う通り、一時間ほど眠った佐藤は、完全に回復している。
「鈴那ちゃん、桐島に飲まされたんでしょ? ってか、なんでそっちに行っちゃってわけ?」
桐島の隣に移動した理由を聞かれた鈴那は、
「佐藤さんが横になれるようにって……移動したんれす」
と、呂律が回らないまま説明した。
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