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「私……どうすれば……」  桐島の言葉は素直に嬉しい。自分が欲しかった言葉なのに……。 「桐島さんの気持ち、すごく嬉しいです。でも……」  鈴那は抱きしめ続ける桐島の肩を掴んで離れた。でも、まっすぐ見つめてくる桐島の目から、視線を逸らすことができない。 「私は……この子を守りたい」    桐島が優しく頬を撫で、涙を拭いてくれた。 「あぁ」 「これ以上……桐島さんに甘えるわけにはいかない」  鈴那は声を揺らしながら、その言葉を絞り出した。 「甘えるんじゃない。俺が桐生をささえたいんだ」 「でも、この子は桐島さんには関係ない」  桐島が顔を歪めて首を横に振る。  お願いだから、もう何も言わないで……。決心が揺らいでしまいそうだから。鈴那は心の中で呟いた。 「確かにそうだな……。でも、俺はそれを全部ひっくるめて桐生のそばにいたいと思う。俺がなんの覚悟もなしに、こんなことを言うと思うか?」
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