訪れる幸せ

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「みんな忙しそうですね。シェンさんもちょっと顔を出しただけですし。」 「どんな事してるのかしら。あちこちの神殿に行ったり来たり?」 「そうだと思いますよ。例えばシヴァはヒンドゥー教とか仏教とか。インドや日本に行ってるのかも知れませんね。」 「シヴァは天界にいるんじゃない?下界に疎かったし。」 「あ、そうか。不良ですもんね、彼は。」 そう言って笑い合う。 ここ数日シルビアの様子を心配していたシャスタだが、どうやら確実に愛は消えているようだ。 「ドゥン、元気かな……。」 「もう走り回ってるって言ってたでしょ?頃合いを見て会いに行きましょうか。」 「う~ん……。まだしばらく行きたくないかも……。」 「シヴァに気を遣って……?」 頷くシルビア。 「そうですね……。貴女はシヴァの最愛の女神……。愛の無い貴女を見るのは辛いでしょう……。」 一瞬表情の曇ったシルビアだが、すぐに笑顔を見せる。 「ね、展示会の準備しない?任務の入らない今のうちにやっちゃおうよ。」 「え?あ、そうですね。神の任務もFLAGの任務もまだですから……やりますか。」 故意に話題を変えられた気もするが……。 確かにその方が良いだろうと、早速取り掛かる二人だった。 .
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