38人が本棚に入れています
本棚に追加
/625ページ
「みんな忙しそうですね。シェンさんもちょっと顔を出しただけですし。」
「どんな事してるのかしら。あちこちの神殿に行ったり来たり?」
「そうだと思いますよ。例えばシヴァはヒンドゥー教とか仏教とか。インドや日本に行ってるのかも知れませんね。」
「シヴァは天界にいるんじゃない?下界に疎かったし。」
「あ、そうか。不良ですもんね、彼は。」
そう言って笑い合う。
ここ数日シルビアの様子を心配していたシャスタだが、どうやら確実に愛は消えているようだ。
「ドゥン、元気かな……。」
「もう走り回ってるって言ってたでしょ?頃合いを見て会いに行きましょうか。」
「う~ん……。まだしばらく行きたくないかも……。」
「シヴァに気を遣って……?」
頷くシルビア。
「そうですね……。貴女はシヴァの最愛の女神……。愛の無い貴女を見るのは辛いでしょう……。」
一瞬表情の曇ったシルビアだが、すぐに笑顔を見せる。
「ね、展示会の準備しない?任務の入らない今のうちにやっちゃおうよ。」
「え?あ、そうですね。神の任務もFLAGの任務もまだですから……やりますか。」
故意に話題を変えられた気もするが……。
確かにその方が良いだろうと、早速取り掛かる二人だった。
.
最初のコメントを投稿しよう!