グランダー木の実学校 研究室の吸血鬼

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昔、不思議な木の実を2つ見つけた学者グランダーは、それについて研究した。 1つ目の木の実は、もうひとつの世界をつくりだすことのできる実 2つ目は・・・不死の実。 古代の学者は、世界をつくりだし、不死の木の実をどこかに隠したという。 古代の学者は、自分が善良だとおもったものだけをその世界へ招待し、そして学者は英雄として死後も崇められる・・。 ちなみに普通の世界とグランダー(学者の名前からとられた。以後グランダーとつくものはこれが理由なので省略)に行き来するには、グランダーの実にキーワードをいえばそれがゲートになる。 ゲートは高さ5メートル横3メートルの黒いゲートで赤い光につつまれている。 その光の中に入ればグランダーに行ける。普通の世界にいく場合も同じだ。 木の実の使い方は主に、木の実をもってキーワードをいってすこしたてば、効果が現れる。 この世界では色々な木の実があり、いろんな木がある。 もちろんそのほぼすべてに効果がある。 では、グランダーの説明は一旦おしまい。 とある少年のお話をしましょう。 そうあれは、雨上がりの午後でした。 当時15歳だった、私の友人スティーブ・アルベルトは、食べるものも住む場所もありませんでした。 彼の国は、戦争で負け、彼の国の国民は皆殺しにされました。 しかし、彼は、敵国の船に乗り込み助かったのです。 彼の顔つきは敵国の人たちの顔つきとよく似てましたし、とけこむことができました。 しかし彼は、家もなければ家族、親戚もいない。 途方にくれた彼は、雨上がりの夕暮れ、公園のブランコに乗りながら物思いにふけっていました。 ふと、足元を見るとおいしそうな木の実が転がっていました。 彼は、見たこともない木の実なのは承知でしたが、食べようと考えました。 そして彼がかじりつこうとした、そのとき・・・。 「はじけろ!」 という声が聞こえてきました。 すると木の実は、はじけて消えました。 スティーブ「なんてことをするんだい!僕はこれが食べれたら命が長引いたかもしれないのに」 スティーブは、力のない怒り方で、言いました。
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