【第3話】一夜あけて、

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  「……はあっ……」 ようやく解放された、唇。 瞼に光を感じて、ゆっくり目を開ける。 ぼやっとした視界の中、映る長瀬が、満足そうに笑っていた。 いつもみたいな意地悪な笑みじゃ、ない。 「……やっぱ、いいな」 「え……?」 酸素が足りないのか、未だぼんやりと霞がかかった頭の中。 長瀬の声は聞こえても、意味がよくわからない。 .
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