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寒く肌寒い日、地面に這いつくばった少年がいた。足や腕からは傷だらけになりとても動けそうではなかった。
そこに小さな音が聞こえた。だれかがこちらにやってきたのだ。
……ぴちゃん
雨の水滴は時間が止まったかのようにゆっくりと見えた。ふと気づくと一人の青年がこちらの顔を覗き込んでいることがわかった。
ロイは薄れていく意識の中その男の顔をみた。
髪は白くロングヘアー……。背は高く何か紋章のついた修道服のような物を纏っていた。
その男は口を開けてもを言っているようにも見えたがロイにはそれを聞き取る余裕はなく段々意識が薄れていった。
(ようこそ。)
口の動きでわかったのはこれだけであった…………。
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