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そんな大きなため息吐かれても全然わからない。
きょとんとしている私に急に覆いかぶさってきた吉岡さんは、もうさっきまでの優しい眼差しをしまい込み、いつもの色香を滲ませたオスの顔に豹変。
「ちょ、ちょっと待って」
「まだお仕置きが足りないみたいだな」
両手で胸を押し返しても全く威力なし。
「吉岡、さん……?」
「全部忘れさせてやるから」
私の不安なんて全部わかってるって顔をして、ふって笑うから目を閉じて全てを委ねた。
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