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お風呂から上がると、リビングでビールを飲みながら吉岡さんがテレビを見ていた。
「何か軽いもの作りましょうか？」
「あ、いや、いい。茜待ってただけだから。たまには一緒に飲むか？」
「はい」
いつもはだいたい止められるのに、珍しくすすめられたから少し飲んでみようかな。
小さなグラスにビールを注いで、乾杯。
お風呂上りのビールは、じゃなくて吉岡さんと飲むビールは特に美味しい。
優しく肩を抱かれて、同じシャンプーの香りがする吉岡さんに寄り添う。
あ～、幸せ。
こういうときを待っていたんだ、と改めて嬉しさが込み上げた。
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