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健次はこの前の依頼をこなしたお金を持って、嬉しそうな表情を浮かべて花屋に向かう。
着いた花屋で健次は母親が好きな花を買う。
普段はこうやって花を買ってまで持っていくこともできない。
無駄遣い出来ない貴重な収入だが、母親の笑顔には変えられない。
健次の母親はガンを患って入院している。
中2のときだった。
健次の家は会社を経営していて、普通の家庭よりかは裕福な家庭だった。
しかしある日突然、会社が潰れて父親は多額の借金を残して逃げたのだ。
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