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新しい曲と昔の曲を織り交ぜながら、ライブはどんどん盛り上がりを見せて行った。
クリスマスということで、バンドメンバーもサンタやトナカイの扮装をしていて、
観客にもそんなカッコをした人がいっぱいいて、
昔ヒットしたクリスマスソングも歌われ。
赤や緑のライトが交差し。
その空間はクリスマス一色。
そのクリスマスソングは、私達が付き合ってから初めて一緒に過ごしたクリスマスに、たくさん聴いたんだ。
2人で片方ずつイヤホンを片耳に付けて、共に聴いた。
親に初めて嘘をついて、
友達と過ごすことにして。
悪いことをしてるみたいだったけど、
どうしても彼と一緒にいたくて…。
チラッと横を向くと、昂くんもこちらを向いた。
ふ、と微笑んで、そっと手を繋がれた。
まるでそこだけ、切り取られた空間のように。
私達だけが、動きを止めていたような気がしたー。
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