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「…ただ会いたかった、から」
「それは嬉しいなぁ。けど少し違うだろ?
都が急に会いたいって俺の家に来るのは何か思い詰めてるとき」
ココアの入ったマグカップへと伸ばす手が止まった
「ハハッ本当に何もないよ」
そう、と切なそうな顔をして浩輔はマグカップを持った
言える訳ないもん…
「そういえば、最近さ新谷の機嫌が良いんだ。何かあった?」
心臓が大きく跳ねた
新谷という単語。それと
「何で、そんな事私に聞くの?」
私に「何かあった?」と聞くことに
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