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何時もと同じ電車
そこから私は決まって2両目に乗ってドアのすぐ近くに立ち窓の外を見る。
高校の最寄り駅の一つ前の駅での停車時間に見える海辺の景色。
朝のキラキラしている海を観るのが好きだ。
嘘です。
本当はその海をずっと眺めている彼を見るのが好きなのだ。
赤い髪をなびかせながらただずっと海を眺めている彼の顔はどこか悲しみの顔が見える
その顔をみて何時も心を奪われる
誰かもしらない私と同じくらいの年の男の人…
わずか30秒もせずに電車は走り出す。
何時ものように退屈な日常が始まる。
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