台風と永遠の誓い

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海翔さんがアメリカから帰ってきて初めての週末。 激しい雨の音で目を覚ました。 台風が近づいているらしく、風の音も激しい。 外出は無理そうだけど、ゆっくり休めて丁度いい。 横でスヤスヤ眠る愛しい人の頬にそっと口付けた。 条件反射なのか、伸びてきた腕が器用に私を捕らえ、引寄せる。 その胸に顔を埋め、穏やかな鼓動を聞くのは、何にも勝る贅沢で。 海翔さんの鼓動も、体温も、仕事の疲れを癒す。 「ちょっと怖いな……」 「何が怖い?」 .
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