アタリハズレのあるアイス

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夕焼けに染まる空の下、蒼蒼とした河川敷に二人の少女がいた。二人とも同じ制服をきている。 が、着こなしに関しては対照的だ。 片方は黒髪を後ろに束ね、スカートは膝丈5センチ、しっかりと校則に基づいたものである。 それに対し、隣に座っているのは金髪を肩のあたりまで伸ばし、スカートも圧倒的に短かった。 黒髪が香苗、金髪の方は晴美といって、二人とも近くの高校の生徒であり、優等生である香苗と不良の晴美のコンビは地元の七不思議の一つと言われている。 二人は、学校帰りにちょっとだべろうか、ということで近くのコンビニでアイスを調達し、並んで棒アイスをかじりながらありがちな、どうでもいい話に興じていた。
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