第4章 16話 激突

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「では、僭越ながら私“真夜中の道化師”に所属するギルドブレイヤーのナナがこの戦いの審判をさせていただきます」 「……審判?」 これはあくまで戦争のようなもの、それに審判とはどういうことか訝しげに聞き返せば、ナナと名乗った獣人の少女は猫耳をピョコンと立て、笑顔で はいっ と答えた。 「私はどちらかが戦闘不能になったら試合を止め、勝者の好きにさせます。もし、あなた方が勝てば私は仲間の攻撃を止めさせ、あなた方に思う存分この中立都市を壊させます。それが私たち“真夜中の道化師”が持つ審判としての役割です。今回は猫人である私が審判を務めます」 お分かりですか? と、しっぽをひらひらさせる。 それにジュピターは今までないくらいに笑い、いいわ。と呟き パーにした手をつきだす。
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