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「蓮。誕生日おめでとう。」
チュ、
秋谷さんはにこり、と笑って俺の額に一つキスを落とす
「むむ…、俺はここにほしーの。」
秋谷さんの後頭部に手を回して、口へと運んだところ
ぴたり、
「だーめ、子供にはまだ早い。」
凄い近い距離で、秋谷さんの手が入り、残念にも未遂になってしまった。
…いつもこうだ。
18歳の俺とは違って、バリバリ社会人の秋谷さん
いつも電車が一緒で、俺がすぐに惚れちゃって
アプローチをかけまくってやっと恋人の座を取る事ができた。
それから1年たったというのに、口へのキスも許してくれない。
子供だから、といって全部はぐらかされる
もしかして、俺の事好きじゃない?
そう問えば、好きだよ。と甘い声で帰ってくる。
そのたびに俺が折れちゃうんだけど。
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