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送信ボタンを押した指先が
ピリピリしてしまうほど
高ぶる気持ち。
少しでも…
この想いが彼の心に
伝わってくれたらいいのに。
しばしの沈黙の後、
返って来たメッセージに
また胸が大きく弾けた。
『液晶の中だけでいいから
ずっと俺を好きでいて』
まるで聖は私の置かれた現実を
全て分かっているかのようで。
一気に涙が溢れ出して
我慢出来ずに携帯を抱きしめる。
孝之に期限を決められた時、
本音を言えばもう聖には
会わない方がいいと思った。
ずっと一緒に
いてあげられないのに
彼の心を開くなんて
無理だと感じたからだ。
けれど…液晶の文字を
見つめながら私は覚悟を決めた。
たとえ限られた時間の中でも
私は精一杯、彼を愛したい…。
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