背徳の逢瀬

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『また会いたい』 たった一言送ったメッセージ。 そこに私のどんな思いが 込められているのかなんて きっと彼には分からない。 『いいよ。いつにする?』 『明日会いたい』 『分かった』 相変らず素っ気ない聖の返事。 けれど、今は少しでも多く… 時間が許される限り 彼の傍にいたい。 彼が… 生きる希望を見出してくれる その日が来てくれる事を 祈りながら…。 心の奥深くにある背徳心に 無理やり蓋をするように 涙でいっぱいの瞳を 静かに伏せた。 この時、聖がどんな思いで 私と会う決意を していたのかなんて 知る事もないままに。
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