オーバーラン #4

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ソンミンのその声に、全員がハッとする 穂積はハラハラとしたような顔で、 異様なくらい静かにしていた 「……そうね」 今にも泣き出しそうだったんじゃないのか、というくらいだった牧田が テーブルにそっと手を伸ばした 「…マキちゃん、怒ると般若みたいなんだから… あんまり凄まないでね。穂積ちゃんがビクビクしちゃうでしょ」 ソンミンが、割とヘタレな穂積に気を使って、そう牧田に言った 私はもっとビクついてんですけど。 チラッと横目でユンファを確認すると、妙に生真面目な顔をして、紅茶を眺めている 「………ユンファ……」 「…………」 私達、離れたほうが いいのかな。
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