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「あ、いいなー。私も行きたい。」
―――「だろ?そう言うと思った。」
本当は、不安が0になった訳じゃない。
だけど恭平が一緒なら、きっと安全にその場にいられると思っていた。
―――「笑美、お前料理得意だろ?
悪いんだけど、その日の夕飯作ってもらえないか?
飲みながら軽くつまめるものがいいんだけど・・・。」
「あ、もしかして私を誘った理由、本当はそっちなんじゃないの?」
―――「あ・・・、バレた?
でもさぁ、せっかく大人数で集まるんだし、もしかしたら新たな出会いもあるかもしれないだろ?」
新たな出会い・・・。
それを“出会い系サイト”に求めるのは間違っている。
だけど毎日憂鬱なこの気持ちを、誰かと会う事で発散させたかったから・・・。
「まぁ・・・、期待はしないけど。
とりあえず土曜日、旭川に行くわ。」
―――「おう!楽しみにしてるな。」
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