ひだまりの中を【完結】

２

訳もわからずついてくる真壁さんに、統括部長になってからの創の仕事ぶりを聞くと、べた褒めしてくれた。

にこにこしながら歩く私と、生き生きと仕事について話す真壁さん。

噂ではあり得ない組み合わせの私たちを見て、すれ違う人達は怪訝な顔をしながらもまた噂話に花を咲かせていた。

真壁さんは思った通り、仕事に対する姿勢も気持ちもしっかりした人だった。

部署についてコピー用紙を受け取っても、聞いてみたい話しがたくさんあった。

「今日、お昼休み一緒に食べませんか？
もっとお話し聞きたいんですけど」

そう切り出した私に、我にかえった真壁さんは周りをキョロキョロ見回して体を小さく縮めた。