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「でも…」
「私が、聞きたいんです。ダメですか?」
じっと真壁さんを見ると、一瞬固まった後、プッと吹き出した。
「私じゃ太刀打ちできない訳だわ」
楽しそうに笑う真壁さんに、訳がわからずキョトンとする。
ちらりと私を見た真壁さんは、笑いながら頷いてくれた。
「わかったわ。じゃあ、お昼休みに社食で」
「はい!」
笑顔で頷き返すと、真壁さんはスッキリした顔をして、軽く手を振り部署のドアを出て行った。
「また手懐けちゃいましたねぇ」
ヒョコッと顔を出した美咲が、笑いながら近づいてくる。
なんのことだかわからずに美咲を見返すと、苦笑いして首を横に振った。
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