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こんな事をした所で優里の痛みが拭えるわけではないことくらい解ってる。
お前にしてやれる事はこんなことくらいしかない。
俺に出来ることをさせてくれ。
机に置いていたスマホを手に優里へと電話を掛けた。
『はい』
「起きてたか？」
『ええ、どうしたの？』
「いや、体調はどうだ？」
『寝たらましになったわ。大丈夫』
「そうか。良かった」
『昨日は寝るまで傍に居てくれて有難う』
「大したことはしていない。何かあればいつでも連絡してくれ」
『ええ、わかった。それじゃあ』
通話を終えまた一つ小さく息をついた。
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