スキンの俺、始まりを謳う

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生い茂る木々を縫うように蟻の行進よろしく走る女性達。 年の頃は10代から30代とまちまち、色とりどりの髪はボサボサでその姿はボロといって遜色ない布を纏ってる者やまだ汚れも目立たない者とバラエティー豊だ。 裸足の彼女達は足が傷付こうが必死に前へ前へと進む。緊迫した状況を冷静に観察しているが、実際には俺自身冷や汗ものだ。 というか、いい迷惑だ。 迷惑の原因である最前列へと顔を向けると赤髪の女性が邪魔な木を蹴り倒し、金髪ローブが同じく木をうっすらと緑色したモヤモヤでぶっ飛ばしていた。 むちゃしてくれる2人。それを追う女性達と俺。その後ろから―― 「おい!待ちやがれっ!」 山賊共がうじゃうじゃ。俺としては小汚い男に追いかけられる趣味はない。熱烈熱視線も勘弁して頂きたい。
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