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キスの後、私は先生の肩に頭を乗せ、しばらく二人で夜景を眺めていた。
先生は私の肩に手を回し、やさしく頭を撫でる…
もう片方の二人の手は繋がれ、時々絡める先生の指。
私の身体は電気が走るかのようにゾクゾクした。
私の心が先生で一杯になる…。
好き…
大好き…
先生への想いが溢れだして…胸が痛い。
酷い女…酷い女…
だけど、伝えたい。
この想いを…
私達にはもう、時間が無いのだから…。
「先生…私、今日は帰らなくて大丈夫なんだ。だからね、…帰りたくない…」
先生の瞳を真っ直ぐに見つめる。
「うん。…今日はずっと一緒にいよう」
先生は優しく微笑み、キスをした。
さっきよりも長く…深いキスをした。
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