1037人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
崩れるようにこたつに戻り、
カップを置いて自分自身の方を抱きしめ、背中を丸めた。
何やってるんだろう……
どうしちゃったんだろう……
涙を拭いて、
深呼吸で冷静さを取り戻そうと必死だった。
私に正気を取り戻させたのは
真夜中に響くインターホンの音だった。
時間を見て、ギョッとする。
思わず口に手を当て、恐怖に身体が動かなくなった。
気配を殺すようにそのままスマホだけを握りしめると、
手の中のスマホが鳴り、私は悲鳴をあげそうになった。
**
来ちゃったけど、起きてる?
**
純也さんからだった。
私は状況がつかめず、驚きながらもスマホを手にしたまま忍び足で玄関に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!