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「なんで電気つけないんですかぁ! もう、びっくりしたぁ!」
「ああ、ごめんごめん」
動揺しすぎて、電気をつけ忘れたことさえ、気付いていなかった。
なんて、言えるはずもない。
流水音が途切れると、ユリナちゃんが言う。
「カメラマンさんが、澪先輩探してましたっ! 早く来てくださいねっ!」
「はーい、すぐ行きます」
私の答えに満足したのか、ユリナちゃんが足早に手洗いを去ったのがわかった。
ゆっくりとドアを開け、個室から出る。
ふと、目の前の鏡に映った自分と目が合った。
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