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そして、ケーキの箱に書いてあったカフェ。
あの場所は、優輝がひとりの時間を楽しむために学生の頃から行く場所。
決して人を連れていかない場所に、璃子を連れていった。
優輝の本気さが伝わってくる。
そして、マンション前でのキス。
俺からは暗すぎて確認しづらかったが、
優輝からは、俺の存在がよく見えたハズ。
視線も合ったような気がした。
まさに、お互いに無言の宣戦布告。
もう冗談では済まされない。
優輝……何でだよ?
社内には、璃子に想いを寄せるヤツがまだたくさんいる。
それが、優輝の出現で、うまく払い除けられたと思っていたのに……
優輝、まさかお前が本気だったなんて……
もう手は抜けないな。
まぁ、優輝、お前が相手でよかったよ。
俺は、寝ている璃子にそっとキスをして寝室を出た。
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