【第25話】打ち明け話と胸の内

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  神谷さんにはミーティングルームで待っていただくことにして、一旦デスクに戻った。 すぐさま、私の元にユリナちゃんが駆け寄ってくる。 「澪先輩っ! 大丈夫でしたかっ!?」 眉を思いきり下げた彼女から読み取れるのは、不安。 ものすごく心配していてくれていたに違いない。 「うん、心配かけてごめんね」 私はにこりと笑い返して、事の顛末を話した。 御園さんとのこと、仕事のこと、そして、神谷さんのことを。 神谷さんの話を聞いた途端、ユリナちゃんは「うわあー!」と感嘆の声を上げた。 「すごいすごいっ! 神谷さんってば、王子様みたいですぅ!」 「お、王子様!?」 「そうですよぉ!」 そう言って、ぎゅっと私の手を握ってきた。 驚いて目を見張る私を気にもせず、ユリナちゃんは興奮した様子でまくしたてた。 .
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