第2章 セシル・ティア~儚くも永久の物語り~

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「ついに俺にも毛がはえてきたんだよ!」 「け?」 嬉しそうに話すライルにトリスはぽかんとする。 アナベルは飲みかけていたカップを慌てて下ろし、口に手をあて大笑いし出す。 クラウスは冷めた視線をライルに向け、「どこにはえたんだ?」と質問した。 セシルはライルの言葉を聞き逃し、意味がわからずみんなのそれぞれ違う反応を不思議に思いながら見ていた。  「そ、それはここでは言えないさ。」 と、ヘラっと笑う。 「ってか毛がはえただけで僕が喜ぶってなに?意味わかんないし!」 トリスはライルの肩を拳でこついた。 「トリス、ほらさっき話した思春期よ。」 お腹を抱えながら笑っていたアナベルは目尻に指をあて、涙をぬぐう。
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