第2章 セシル・ティア~儚くも永久の物語り~

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それを聞いたトリスは「あっそうなの!?」と驚く。 「トリスが俺の背を越したときは正直焦ったぜ。 弟みたいな気でいたからな~。」 「弟ってなんだよ!」 と、突っ込むトリスに笑って、「ごめんごめん。」と謝る。 「最近、骨がミシミシ言うし、やっと成長期が来たんだ。」 ライルはトリスの肩に自分の肩を寄せて、ピンっと背筋を伸ばした。 「待ってろ、すぐに追い越すからな~。」 「いいよ、気長に待ってやるよ。」 トリスは負けじと背筋を伸ばしてみせた。
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