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「今日子先生の家には
5時ごろ着けばいいから、
どこかに寄って行く?
3時間くらい」
バックミラー越しに、
春山先生がちらりと
目線をくれた。
「…はいっ」
目を輝かせ、身を乗り出すと、
助手席の座を平然と
わたしから奪い取った祐希が、
「じゃ、メロディランド!」
と間髪入れずに叫んだ。
メロディランドというのは、
少し車を走らせた郊外にある
巨大ショッピングモールに
隣接する小さな遊園地だった。
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