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『あ……っ』
克幸が両手で亮二の腰を掴み、より密着させるように引き寄せる。
亮二は甘い声を上げた。
『あっ、兄上…ダメだって、俺たち兄弟だろ…』
「そんなの今更だろ」
克幸がくすりと笑い、亮二の顔を覗き込む。
「それに亮二だってもう我慢出来ないだろ?」
恥ずかしいことを言われて、亮二はびくびくと身悶えた。
「上の口は強情だが、ここは素直だよな」
『そんなこと……っ……』
克幸の手から逃れようとしたが、克幸は全てお見通しのようで、含み笑いをしながら更に弱い部分を探り始める。
『ダメだって、兄上……』
「ほら、素直になれ」
含み笑いを聞かされ。
抑えきれぬ欲情を求めてしまう。
『兄上……俺………っ』
観念し、亮二は克幸の首へ両腕を絡ませ、とうとう自分からせがんだのだった。
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